リフレクソロジー(足揉み)って、何?

最近、街のあちらこちらで見かける「リフレクソロジー」。何語?何の略?と思っている方もおそらく多いでしょう。「反射」を意味する英語《reflex》+「理論化されたもの」を意味する接尾語《ology》。つまり、「反射原理(理論)」と訳される言葉です。「反射原理」とは、平たく言えば、あるものと同じ像が別のものに映し出されるしくみ(鏡のように)のこと。人間の体には、体全体の像が映し出される場所がいくつかあり、その典型が「足」です。下図は、足のどこに体のどこが映し出されているのかを示した図です。

なぜ、足を揉むと、カラダが快適になるのか

大きく3つの理由があります。

  1. 血行(血液の循環)が良くなるから。
  2. 人間の体で最も下にある「足」は、「第二の心臓」と言われます。血液は重力の影響を受け、下へ澱んでいく傾向があります。したがって、足を揉むことは、ポンプを押すように、澱みがちな血液を押し上げ、循環を良くさせることになります。

  3. 老廃物(体に溜まった不要物)を排出しやすくするから。
  4. 足を揉むと、代謝機能が高まるため、尿を通して体内に溜まった不要なものが排出されやすくなります。

  5. 反射原理により、体のさまざまな部分を刺激するから。
  6. 一般に、「リフレクソロジーの真髄」と言われる作用。例えば、図の⑥の部分を揉むと鼻に作用し、鼻炎等の鼻の疾患が改善する場合があります。あるいは、⑫の部分を揉むと甲状腺に作用する結果、代謝力が向上し、体脂肪軽減や生活習慣病予防につながる場合があります。

足揉みの”プロ資格”を持ちたければ…

図のように、足には、体のある部分を反射している箇所(「反射区」と言います)が、現在までに判明しているだけで60ヶ所以上あり、それぞれに「揉み方」があります。このそれぞれの揉み方さえマスターすれば”プロ”、というわけにはいきません。プロ資格を取得するには、大きく3つのことを学ばなければなりません。

  1. (理論)人体のしくみについての基礎知識
  2. 血液はどうやって循環しているのか、十二指腸の役割は…少なくとも、高校生物で習う程度の基礎知識を取得しなければなりません。

  3. (理論)リフレクソロジーの歴史と原理
  4. 足揉みの由来から発展経路。また、64の反射区に関して、どこを揉むとどんな効果があるのか、を学ばなければなりません。

  5. (実技)各反射区に対する足の揉み方
  6. 自分で自分の足を揉む時の揉み方と、他人の足を揉む時の揉み方と二通りあります。

    健康な人の足と、不健康な人の足の違い。

    リフレクソロジー(通称「足マッサージ」)を取得した人であれば、「足の状態」を診れば「カラダの健康状態」がわかります。では、なぜ「足」にそのような性質があるのでしょうか? 神経の話など、ちょっと難しい話にも触れますが、できるだけ簡潔に説明いたします。

    足は、体の状態を移す鏡。

    人間の神経は中枢神経と末梢神経からなり、足には末梢神経が通っています。末梢神経は外部から中枢への情報入力や中枢から指令による筋肉など器官への出力を担っています。細かいことを省きあえて簡略にいうと、例えば子宮が病気になりかけた時、「子宮がピンチです」という〈警報〉を受け取る〈端末受信機〉としての役割が「足」にはあるということです。また、体の一番下にある足は、「老廃物」が溜まりやすい場所でもあります。その老廃物が溜まらないようにするのが、「歩く」という行為です。歩くことによって足が刺激され血行が促進され、老廃物はポンプのように押し上げられ「溜まらず」、やがて尿などによって排泄されます。しかし、乗り物が発達し歩く機会が減った現代人は、老廃物が排泄されにくくなっています。老廃物の溜まった足は、固く、こりこりとしたしこりのようなものがあります。それが血管を圧迫し、更に血行を悪くするという悪循環を生みます。

    足は、第二の心臓。

    人は「歩く」ことで、心臓から送り出され足先まで来た血液を心臓に再び戻しています。人間の体は本当に良くできており、つま先で立った時に毛細血管が広がり血液が足先に流れ、かかとをついた時に毛細血管は筋肉に絞られて血液が上(心臓の方)に押し上げられるしくみになっています。このことから足は「第二の心臓」とも言われます。歩かないと、この第二の心臓としての機能が低下し血行が悪くなります。すると、本来全身を巡るべき血液が上半身だけで巡るようになり内蔵に負担をかけ、病気や老化を進行させます。

    以上からも、「歩く」ことが人間の体にとってどれだけ重要なことか、おわかりいただけましたでしょうか。そして、歩くことが不足になりがちな現代人にとって、「足を揉む」ことは、「歩き不足を補う」意味もあるのです。